12月23日、ついに日本一般公開開始。感想、美しい!James Cameron監督が14年の構想と4年の制作年月を費やして完成させたという最新3Dテクノロジーを駆使した映画は、美しかった。監督の創造力と想像力とそれをビジュアル化した製作チームに拍手喝采っ。
ストーリー: 地球から4.4光年離れたところに存在する「パンドラ」という惑星で採れる鉱石を求めて地球人が「パンドラ」へ遠征に行くが、美しい自然とともに暮らしている現地人・ナヴィ族との間で戦いが始まる。地球からスパイとしてナヴィ族の中に送り込まれた主人公は、やがてパンドラの自然とナヴィ族の美しい心と生き方に触れてナヴィ族とともに身勝手な地球人と戦う道を選ぶ。
パンドラでは通常の体で酸素呼吸ができない地球人は、現地人と地球人のDNAを融合した現地人の外観を持つ有機体(アバター)を作り出し、意識を連結させることでこのアバターの体を自在に操ることができるようにした。(アバターという単語と発想は、Wiiとかセカンドライフで有名になったけど、95年からこの発想があったCameronはやっぱり先鋭的?)
劇場は、IMAXシアターに行くことを強くお勧めしたい。IMAXは、通常映画館の数倍のドでかいスクリーンをもシアター。そもそも2D映画でも映画の中にいるような感覚を与えることを目的につくられたシアターで、飛行感覚や自然界の表現に俄然強い表現力を発揮するのに加えて、"AVATAR"は最新3D技術で飛行シーンや大自然のシーンが8割を占める。IMAXの機能をフルに発揮できる映画なんです。
2009年。James Cameron監督。
2009/12/23
2009/12/22
The Hangover
アメリカでハリーポッターに次ぐ大ヒットを記録したというのに日本で未公開の幻のコメディ。バチェラーパーティー(結婚直前の新郎の男友達が集まって新郎の独身最後の夜を祝うアメリカの風習。)のために、ラスベガスに行った4人の男がパーティーの翌朝目覚めるとまったく何も覚えていない、というところから始まる。何故かホテルの部屋に赤ん坊やトラがいたり、マットレスがホテルの屋根にひっかかっていたり、乗ってきた車がパトカーになっていたり、4人のうち1人がいなくなっていたりするのを少しずつ証拠を辿って昨晩一体何が起こったのかを紐解いていくという話。アメリカ人受けするネタが多いけど、日本人でも十二分に笑える。
2009年。Todd Phillips監督。
2009/12/15
Four Christmases | フォー・クリスマス
双方の両親が離婚しているカップルが、それぞれの親元でクリスマスを過ごすはめになる話。親が4人いるから4回クリスマスをすることになるので、タイトルが"Four Christmases"。(まんま、カタカナにすると複数形が表現できてないことに気づいた。"4つのクリスマス"とかにすればよかったのに。)
はっきりいって、全然面白くなかった。。。
2008年。Seth Gordon監督。
映画と関係ないけど、Vinceは、"Mr.&Mrs. Smith"でブラピと競演した後、その映画が原因で離婚したブラピの元妻Jennifer Annistonと別の映画で競演して付き合ってた。すごい展開。。
はっきりいって、全然面白くなかった。。。
2008年。Seth Gordon監督。
映画と関係ないけど、Vinceは、"Mr.&Mrs. Smith"でブラピと競演した後、その映画が原因で離婚したブラピの元妻Jennifer Annistonと別の映画で競演して付き合ってた。すごい展開。。
2009/12/11
2012
天文学に秀でていたとされる古代マヤ人が予言している(※)とされる2012年人類滅亡説を描いた作品。
話は2009年にある地質学者が異常な地温上昇を発見したところから始まる。大地殻変動が予測され、すぐさまアメリカ大統領を頭領とした国家非難対策チームがつくられ、現代版ノアの箱舟が中国とチベット国境の山脈に建設される。箱舟には当然全世界の人口が収まるわけはなく、選民と建設費用を捻出するために10億ユーロ(約1,300億円)に設定された乗船券を購入できる富豪のみだった。
主人公は、John Cusack演じる小説家とその家族。異変を偶然に早い段階で感じ取った主人公は、自分たちもノアの箱舟に乗れるよう車、ヘリ、ジャンボジェット機などをひったくりながら(ほんまかいな。。)アメリカから箱舟の場所まで必死に向かう。地殻変動が起こった際にヒマラヤ山脈を大津波が襲うシーンは圧巻。
まー、私は箱舟に乗らない(乗れない?)方の人間であることは間違いないけど、地球のためにはこれが実際に起こっても良いと素直に思えてしまった。。。
Independence Day、The Day After TomorrowのRoland Emmerich監督。2009年。
※滅亡を予言しているわけではなく、マヤ人の使っていた長期暦が2012年のクリスマス頃に次の区切り(私たちの暦でいうところの、大晦日)を迎えるということらしい。詳しくは、WEB検索してください。
話は2009年にある地質学者が異常な地温上昇を発見したところから始まる。大地殻変動が予測され、すぐさまアメリカ大統領を頭領とした国家非難対策チームがつくられ、現代版ノアの箱舟が中国とチベット国境の山脈に建設される。箱舟には当然全世界の人口が収まるわけはなく、選民と建設費用を捻出するために10億ユーロ(約1,300億円)に設定された乗船券を購入できる富豪のみだった。
主人公は、John Cusack演じる小説家とその家族。異変を偶然に早い段階で感じ取った主人公は、自分たちもノアの箱舟に乗れるよう車、ヘリ、ジャンボジェット機などをひったくりながら(ほんまかいな。。)アメリカから箱舟の場所まで必死に向かう。地殻変動が起こった際にヒマラヤ山脈を大津波が襲うシーンは圧巻。
まー、私は箱舟に乗らない(乗れない?)方の人間であることは間違いないけど、地球のためにはこれが実際に起こっても良いと素直に思えてしまった。。。
Independence Day、The Day After TomorrowのRoland Emmerich監督。2009年。
※滅亡を予言しているわけではなく、マヤ人の使っていた長期暦が2012年のクリスマス頃に次の区切り(私たちの暦でいうところの、大晦日)を迎えるということらしい。詳しくは、WEB検索してください。
2009/11/20
Inglourious Basterds | イングロリアス・バスターズ
面白い☆
Quentin Tarantinoが10年以上の歳月を掛けて書き上げた最高のスクリプトに、最高の役者を混ぜ合わせて、最高に美味しい映画ができました。
時は第二次世界大戦時、ナチス占領下のフランス。戦争を終了に導いたナチス全高官暗殺事件を描く。(もちろん、Tarantino流フィクション。)
全編を通して登場するSS(=ナチス)の高官、通称"ユダヤ人ハンター"と呼ばれる男ハンス・ランダが物語のキーパーソン。ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語を流暢に操り自分の職務に高い誇りを持っているこの恐怖の男を演じたのはオーストリア人のChristoph Waltz。彼自身、この4つの言語を操れる役者であまりの適役ぶりに第62回カンヌ国際映画祭では男優賞を受賞している。当初この役はLeonardo DiCaprioが候補だったらしいが、DiCaprioじゃなくてよかった。
これに、Brad Pitt演じるテネシー州なまり満開の荒くれ米軍極秘部隊長が映画に滑稽さと華を添えて、最高のエンターティンメントに仕上がっている。
ちなみに、英語タイトルのスペルが間違っているのは本意は知らないが「Tarantino流のスペルだ」と監督本人が言っているとか。
2009年。Quentin Tarantino監督。
2009/11/14
A Christmas Carol | Disney's クリスマス・キャロル
英国のクリスマスの定番話で、英国民で知らない人はいない話らしい。アメリカもそうらしいので、 多分英語圏はどこも同じ状況だろう。ウォルト・ディズニーによるこの定番話の全編CGリメイク作品。
人生を楽しむことを忘れた街一番の嫌われ者である主人公のスクル ージおじさんが、 あるクリスマスの夜に体験したことを契機に人生を大いに楽しむよ うになり街一番の人気者になるという、教訓話。
Don`t be such a scroose.(そんなにスクルージになるなよ)。 パーティの場なんかで、一人だけ盛り下がってたりすると、 こう言われるのはあまりに普及し切っているこの話のため。
ちょっとディズニーにしては怖すぎ?な演出もあるけど、 子供も大人も楽しめるクリスマス映画。 3Dを意識した絵作りなので、可能ならIMAXシアターでみるのをお勧めしたい。
2009年。Robert Zemeckis監督。
人生を楽しむことを忘れた街一番の嫌われ者である主人公のスクル
Don`t be such a scroose.(そんなにスクルージになるなよ)。
ちょっとディズニーにしては怖すぎ?な演出もあるけど、
2009年。Robert Zemeckis監督。
2009/11/08
Drag me to the hell | スペル
「負債をご返却いただけない場合は、担保となっているご自宅を差し押さえることになっておりますので、退去をお願いいたします。規則ですから、ご理解ください。」なんてサラリーマンなら顔を能面のようにして繰り返せるこんな仕事場での台詞。この主人公は運わるく、家を取られたらもう何も残らない老婆を相手にこの台詞をはき、逆恨みされてしまった。ほどなく亡くなったこの老婆は、ありったけの悔しさをつめ込んで主人公に呪いをかける。あとは、この呪いを払うために主人公が四苦八苦する話。死の呪いを解く方法は、別の誰かにその呪いを移すことだとしたら、人はどうするのか?
ところで、この老婆が本当に怖い。特殊メイクでホラーっぽくしていて怖いというより、本当にそこらへんに居そうな感じの老婆なのが怖い。
結末は賛否両論かも。
スペル=呪文。※へー。感心な意訳タイトル。
The Evil Dead (死霊のはらわた)、Spider-Man(スパイダーマン)の Sam Raimi監督。2009年。
ところで、この老婆が本当に怖い。特殊メイクでホラーっぽくしていて怖いというより、本当にそこらへんに居そうな感じの老婆なのが怖い。
結末は賛否両論かも。
スペル=呪文。※へー。感心な意訳タイトル。
The Evil Dead (死霊のはらわた)、Spider-Man(スパイダーマン)の Sam Raimi監督。2009年。
2009/11/07
The brothers bloom | ブラザーズ・ブルーム
詐欺師になったみなしご兄弟の一生を描く。
The Pianist(戦場のピアニスト)のAdrien BrodyとかBabel(バベル)のRinko Kikuchi(菊地凜子)とか日本でもおなじみの俳優が出ているが、日本では未公開。DVDのみ。
Rian Johnson監督。2008年。
The Pianist(戦場のピアニスト)のAdrien BrodyとかBabel(バベル)のRinko Kikuchi(菊地凜子)とか日本でもおなじみの俳優が出ているが、日本では未公開。DVDのみ。
Rian Johnson監督。2008年。
2009/10/26
High Fidelity | ハイ・フィデリティ
タイトルのFidelityとは、忠誠という意味を併せ持つFinal Answerという意味。
ストーリーは、製作・脚本・音楽監修・主演をした、John Cusack演じるあるレコード店を営む音楽マニアの主人公が、 同棲していた彼女にすてられるシーンから始まる。 過去の失恋トップ5を振り替えりながら、 失恋した原因を自分に問い正し、Fidelityを探す。 Jack Black演じる、レコード店の従業員達とのおばかな絡みの中に、 全編を通して音楽マニアのマニアアックなネタが散りばめられ、 自分の気持ちを伝えるときはいつだってテープを作る。(男子が好きな女の子に自作テープをあげるのは、愛情表現) なんにでもトップ5を作る。レコード店の名前だって「 トップ5 レコード」。男の繊細な気持ちがちりばめられた映画。"A Guy Thing"という映画を以前観たけど、 この映画の方がそのタイトルに相応しく、大多数の男子が激しく共感しそうな映画。
2000年。監督は、"The Queen"のStephen Frears。
2009/10/25
The Proposal | あなたは私の婿になる
出版社につとめる仕事一筋アラフォー女が、ある窮地にたたされ会社で生き残るために20代の部下男くん出し た上司命令は、彼女と結婚すること!
その週末には、偽装結婚調査員に見守られ(?)ながら、 彼の実家に挨拶に行くことになり。。。Sandra Bullockの体当たり演技がキュート。部下男役のRyan Reynoldsはじめ、他の登場人物もみんないい味だしてます。
その週末には、偽装結婚調査員に見守られ(?)ながら、
2009年。本職はダンサーで、"The Mask" "Boogie Nights" "Catch me if you can" などでダンサーとして出演や振付を担当し、2006年に監督デビューしたユニークな経歴のAnne Fletcherの3つめの監督作品。前作は、"27 Dresses | 幸せになるための27のドレス"。本作でもJillという役名で出演している。
2009/10/24
The Million Dollar Hotel | ミリオンダラー・ホテル
精神病者が語る物語を聞かされたような感覚になる話。実際に登場人物はみんな個性的。ミリオンダラー・ホテルで起こった殺人事件の犯人探しをする。だが、ホテルの名とは裏腹に、客はみな長期滞在の心やさしい社会不適合者たち。そこへ、Mel Gibson扮するスペシャルエージェントが現れ事件の調査をはじめる。最後は何とも言えない哀愁漂う結末。Milla JovovichとMel Gibsonが共演できる映画なんて想像できなかったけど、完璧なキャスティングだった。
2000年。U2のBonoのコンセプトストーリーをベースにした作品。監督は、"Buena Vista Social Club"のWim Wenders。
2009/10/23
Shakespeare in Love | 恋におちたシェイクスピア
2009/10/15
Miracle at St. Anna | セントアンナの奇跡
1980年代にニューヨークで善良な市民が起こした動機不明の殺人事件の真相は、第二次世界大戦中のイタリアでの出来事に端を発していた。殺人事件を起こした彼が自宅に隠し持っていたのは、イタリア・フィレンツェのアルノ川に架かるサンタ・トリニータ橋 に作られた四季を表すプリマヴェーラ像の頭部。
時間と大陸をまたぐ事件の真相は、戦時の哀しい出来事の連鎖で血塗られていた。
1944年に実際に起こったナチスドイツ軍による560名におよぶイタリア・セントアンナでの全村人虐殺事件の生き残りの少年とその虐殺の発端となった密告者の男、そしてナチス軍と戦闘中のアフリカンアメリカンで構成されたアメリカ陸軍の第92歩兵師団、通称バッファローソルジャーと呼ばれる4人の男の人生が交差する。
同名小説を映画化したこの作品は、日本語のサイトでは一律に大絶賛されているが、英語サイトでは、反戦映画、黒人差別を描きだした、歴史湾曲など、賛否両論がある。ちょっと調べたが、セントアンナの大虐殺以外はどこまで史実なのか不明。黒人差別も師団長の白人将校の人格以外に特に描かれているわけでもない。描かれているのはただただ哀しい戦時の人間の姿。
2008年。Spike Lee監督。
2009/09/28
Reality Bites | リアリティ・バイツ
2009/09/27
Unforgiven | 許されざる者
自分の生活のために人を殺す。悪を働く者を殺す。善良な市民を殺す。ヒロイズムと非道のグレーな境界を淡々と描く作品。
1992年。Clint Eastwood監督。
ある西部の町で、売春婦が客にメッタ切りにされる事件がおこる。だが、町を牛耳る保安官は軽い罪状で犯人を釈放。怒った売春婦は、犯人に賞金をかける。賞金稼ぎで一旗あげようと若い男が、非道の名を轟かせた伝説のカウボーイを説得し賞金稼ぎをしようと目論む。伝説のカウボーイは、守るべきものを見つけリタイアし最愛の妻の忘れ形見を連れて農業を営んでいた。
1992年。Clint Eastwood監督。
日本語Wikipediaによると、「イーストウッドが、師と仰ぐドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げた「最後の西部劇」。」「イーストウッドが劇中で着用したブーツは、30年以上前にイーストウッドが『ローハイド』で実際に着用していた物である。」「イーストウッドはこの映画の脚本を製作の10年以上前から既に買い取っていた。主人公のマニーと同じ年齢になるのを待っていたのである。」とある。本当だとしたら、Clint Eastwoodの並々ならぬ思い入れが伝わってくる。
2009/09/22
マンハッタン自殺未遂常習犯
やばい。こんなにも難解な本はかつて読んだことがない。草間彌生の芸術に触れ、ひとめぼれで大ファンになり、彼女の精神世界に興味を持ち、小説本も執筆されているということで絶版になっていた彼女の小説デビュー作である本書をAmazon.co.jpにて中古本を定価の2.5倍(!)で購入した。
だいたい章のタイトルからして「第一章 地球は宇宙の大詐欺師の頭領」「第二章 彗星の肛門ひとばんいくら?」「第三章 淋病星雲精液拒否宣言」と続く。
文体と内容も、まさに草間彌生の精神世界に入ってその感性の動きを一緒に追っていくような内容になっていて、私にはついていくのが大変だった。というか途中であきらめて巻末の解説まで飛んでしまった。逆に言うと本当に彼女の精神世界を"感じたい"人にはまさにうってつけの小説(?)である。
本書開きの紹介文には「愛と憎しみ、生と死、SEXというような人間生存の根源的要素に対する強迫観念に導かれた元少女の感性紀行ともいえるだろう。弾みの効いた軽快な文体は、知らぬ間に、我々を、ホモセクシャルな美少年たちがうごめく草間彌生の不思議の国(ワンダーランド)へと誘う(いざなう)のである。」とあるので、まぁきっとそういうことが書いてあるのだろう。でも、自力ではそこまで読解できなかった。。。まぁまた、間をおいてもう一度チャレンジしたい。
草間彌生著。工作舎、1978年。角川書店〈角川文庫〉、1984年。
2009/09/21
MEATBALLS | ミートボール
『Lost in Translation』の主役で出ていたBill Murrayの29歳のときのデビュー作。アメリカ文化特有のサマーキャンプの話。サマーキャンプ=親は子供から解放され、子供はアドベンチャラスな思い出作りができ、キャンプで子供の面倒をみる10代20代の若者(キャンプコンサルタント)も健康的に若いエネルギーを費やすことができる。なんとも健全で合理的なシステム。当初、複数のキャンプコンサルタントを中心とした話にする予定が、Bill Murrayの演技があまりにすばらしいため彼を中心とした話になったとか。(by Amazon.comの書評)。デビュー作でそんな逸話を残すとは。。
1979年。『Ghost Busters』のIvan Reitman監督。
1979年。『Ghost Busters』のIvan Reitman監督。
2009/09/20
APPLESEED -EX MACHINA- | アップルシード -エクスマキナ-
士郎正宗氏のSF漫画を原作とした劇場版『APPLESEED』(2004年)の続編。サイボーグ、バイオロイドとかあんまり興味がない上に、アニメもジプリ作品が好みだったりして、はっきり言って『AKIRA』とかこの手のSFアニメって真面目に観たことがなかったけど、実際観てみるとなかなか面白かった。(なかなかとかいうとコア・ファンの方々に怒られると思いますが。)ハリウッドで制作されるような、ハイテク・近未来・対テロ戦闘のような要素で描かれる映画が生身の俳優を使う変わりにアニメーションで描かれている。という感じ。3DCGをセルアニメっぽく処理するという手法で作られているそう。観たあとに本作のことを色々調べてみて、作品世界の背景やキャラクター設定、など映画では語られていない部分も豊富に検討されていてなかなか深い。順番が逆になったけど、前作もみてみたい。
2007年。監督は、メカニックデザイナーの荒牧伸志監督。
プロデューサーは、『Face off』や『M:i:2』のジョン・ウー監督。
2009/09/19
Seven Years in Tibet | セブン・イヤーズ・イン・チベット
第二次大戦時に数奇な人生を生きた、あるオーストリア人登山家の実話に基づく話。
1939年身重の妻を国に残してアルプス登山に向かった主人公ハインリッヒは、インド北部の山脈でイギリス軍の捕虜となる。監獄生活7年目の1944年に脱獄に成功し、登山仲間とともにチベットに逃れる。当初は追い出されそうになったが、心ある高官に保護され慣れない異国での生活を始める。ある時、当時まだ14歳だったダライ・ラマ14世に紹介され、彼の家庭教師として1950年の中国紅軍に軍事制圧されるまでチベットで生活する。
ハインリッヒとダライ・ラマ14世の交流はその後もハインリッヒが死ぬまで続いたという。当時のダライ・ラマの人物像や現在のチベット自治区へと至る過程など、チベットの歴史や文化、チベット仏教を知る貴重な映画。アルゼンチンでその大部分が撮影されたというが、映画のうち20分ほどはチベットに極秘潜入して撮影されているという。どこからどこまでがチベットでの撮影か不明だが、映画にでてくるポタラ宮へのゲートや、ダライ・ラマ専用の階段など実在の建造物がしっかりと描かれている。
Wikipediaによると、中国政府はこの映画を真実に基づかないとして大いに批判し、中国支配地域へのBrad Pitt と David Thewlisの入国を無期限で禁止しているという。
1997年。原作者 は、映画と同名の自伝を書いたHeinrich Harrer(Brad Pittが演じた主人公)。監督は、フランス人のJean-Jacques Annaud監督。
2009/09/13
2009/09/12
West Bank Story | ウェスト・バンク・ストーリー
パレスチナ・イスラエル紛争を『west side story』のパロディにして笑いで描き出し、両国のエンドレスな領土争いを滑稽に批判する短編映画(約30分)。 この問題は、他国の戦略によって生まれた哀しい問題であり、はっきり言って両者に言い分があり、こちらを立てるとあちらが立たず、結局は共存をお互いに認めるしか道はない。映画でも最後は、お互いが店を失い、協力して運営していくしかないと語りかけている。社会派コメディ。2005年。イスラエル系アメリカ人であるAri Sandelが監督。本作は、短編映画の部でアカデミー賞獲得。その他、150以上の映画祭で30の賞を獲得したとか。アカデミー賞受賞の様子は、YouTubeで見られる。
この映画の笑いの要素を楽しむために知っておくべき単語:
[ウェストバンク]
- ヨルダン川西岸地区の地域名前。両者の紛争の種の一つとなっている地域。
[分離壁(West Bank Security Fence)]
- イスラエル政府がパレスチナの攻撃を阻止するために建設した壁。しかし、その9割以上はパレスチナ側の土地に立てられているとか。
[ハマス]
- 和平交渉どころか、イスラエルの存在そのものを容認しないパレスチナ解放運動の過激派組織。2008年末頃の両国の激しい紛争を起こした当事者。
もちろん、簡単にイスラエル・パレスチナ問題の歴史をおさらいしてから観るとよりお勧め。
2009/09/08
トリノ・エジプト展 [Exhibition]
会期 | 2009年8月1日(土)~10月4日(日) | |
---|---|---|
会場 | 東京都美術館 |
上野に立ち寄ったついでに唐突な思いつきでこの展示会に行くことに。19世紀にナポレオンの遠征に従軍した外交官でエジプト学者という人が収集したコレクションを中心にスタートしたという世界屈指のエジプト博物館であるトリノ・エジプト博物館の秘蔵展示品が120点も公開されている。館内ですら動かされたことがないという貴重な展示物がはるか海を渡って日本初公開。200年ぶりにトリノの地を離れた展示物もあるとか。古代エジプトに思いを馳せるとともに、トリノの博物館に展示されるまでのストーリーや日本に運び込まれるなども想像させられて悠久の時間の流れを目の前で感じられるような展示。本物のミイラも一体あった。仙台、福岡、神戸、静岡でも開催するらしい。
2009/09/07
Along Came Polly | ポリー my love
2009/09/06
Balls of Fury | 燃えよピンポン
Scarface | スカーフェイス
2009/09/05
A GUY THING | オトコのキモチ
2009/09/03
State of Play | 消されたヘッドライン
新聞記者Russell Croweが国会議員Ben Affleckの女性スキャンダルと同時期に起こった殺人事件を追い、次々と新しい事実を発見するも、最後に大どんでん返しの思わぬ結末で終わる。ポリティカル・サスペンスというジャンルらしい。
元BBCのドラマだったものをハリウッドでリメイクした作品とのこと。キャスティングは当初Russell Croweの役どころはBrad Pittが、Ben Affleckの役どころはEdward Nortonがキャスティングされていたが、制作時期の遅れで現在のキャスティングになったとか。(by Wikipedia) Brad Pitt + Edward Nortonも見てみたいけど、Russell Crowe + Ben Affleckで充分貫禄ある演技になっている。
2009年。Kevin Macdonald監督。
2009/08/30
Gattaca | ガタカ
遺伝子操作出産があたりまえの近未来。遺伝子操作によって容姿端麗・文武両道で生まれる「適正者」と欠陥遺伝子をもつ可能性の高い自然出産で生まれた「不適正者」の存在する世界は両者間に社会的差別を生む世界でもあった。両親が自然に愛し合った結果生まれた「不適正者」である主人公Vincent(Ethan Hawke)は、「適正者」しか認められていない宇宙飛行士になることを夢見て、完璧なDNAを併せ持つにもかかわらず銀メダルしか取れない自分に悲観して自殺未遂を起こし半身不随になった「適正者」である元水泳選手(Jude Law)と契約を交わし、生体偽装してGattaca航空宇宙局の局員になることに成功する。Vincentは、巧妙な偽装によりエリート中のエリートとして宇宙飛行士に選ばれるが、思わぬところからその偽装がはがされていく。。
Wikipediaにあまりにも綺麗にまとめた文章が載っていたので、引用。
「人間の成し得る限界は、生まれ持った遺伝子だけに左右されるのではなく「努力」により人生の道が開かれ、また「優秀な遺伝子」を持った人間であっても「運命」により人生が左右されることを描いたSFとサスペンスの要素を加えた人間ドラマ。」
Uma ThurmanとEthan Hawkeが結婚に至った作品。
1997年。Andrew Niccol監督。
2009/08/29
Night at the Museum: Battle of the Smithsonian | ナイトミュージアム2
2009/08/24
I love you, Man
2009/08/09
G.I.JOE:THE RISE OF COBRA | G.I.ジョー
1964年にアメリカで男の子向けバービー人形として、発売されたアクションフィギュアで、漫画やビデオゲームにもなっている。そして、ついに映画となった。(ある意味バービーより成功している?) このフィギュアで遊んでいた人にとってはもちろん、そんなことは何にも知らない人でも充分楽しめる映画。
独断で言い切るとすれば、ストーリーやシーン、小道具の独創性、個性的なキャラクター群は、2009年夏に公開されたSF映画『ターミネーター4』『トランスフォーマー2』『スタートレック』のどれにも優る。家族でもみんなで楽しめる内容。
『ハムナプトラ 』のStephen Sommers監督。脚本は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のStuart Beattie。2009年。
おすすめアクションSF度:★★★★★
2009/07/28
Weird Science
SFファンタジーコメディ。モテないオタクキッズが、どうやって女の子と仲良くできるか考え抜いて出した答えは、理想の女性を自分達で作り出すことだった!という世界中の15歳男子のファンタジーを実際に映像にしてしまった映画。自宅のコンピューターから、ある組織のスーパーコンピューターをハッキングして理想の女性のデータ(Playboyの切り抜きとか)を送り込み、演算処理してバービー人形に電流を送り込むと。。。。なんと完璧な美貌をもち自分たちにのみ従順な女性Lisaが誕生してしまった。80年代のコンピューターも見ものだし、Lisaを作り出しているときにキッズが頭にブラジャーをかぶって必死になっているのも見もの。
『Sixteen Candles』のJohn Hughes監督。1985年。『Sixteen Candles』にもオタクキッズとして出演していたAnthony Michael Hallがまたまたオタクキッズとして出演している。
ドラえもん度:★★★★★
2009/07/26
RED PLANET | レッドプラネット
SF映画。環境汚染と人口増加に悩まされた地球の人類が火星を居住可能な星にするべく”algae”(=藻)を火星に入植し、酸素を作り出す大規模実験を行っていた。ある時、何らかの原因でこの酸素レベルが急激に下がっていることが確認され原因調査のため5人の専門家が宇宙船Mars-1に乗り込み火星に向かった。火星に到着する直前にアクシデントに見舞われ何とか4人は火星に到着できたが、そこからストーリーは急展開していく。火星に着陸する小型船の着陸方法や、乗組員が簡易ラジオを作るために拾った古い火星探索ロボットが実際に使用されているものだったりするらしいので、マニアは要確認。Antony Hoffman監督。2000年。
限りなく本当に起こりそうな未来度:★★★★★
2009/07/25
Con Air | コン・エアー
Nicolas Cage主演のアクション映画。Wikipediaによるとタイトルは「実在するアメリカ連邦保安局の空輸隊の名称」とか。映画では凶悪犯の護送を行う。凶悪犯を何人も載せて出発した飛行機はその凶悪犯たちの周到な作戦でハイジャックされてしまう。模倣犯として仮釈放のために同乗していた主人公のNicolas Cageは、持ち前の正義感で危険を犯して彼らに立ち向かう。もちろん最後はハッピーエンド。とりあえず、人から飛行機からラスベガスの街までとにかく色んなものがお決まりのように破壊されまくる映画。John Malkovichの凶悪犯ぶりがなかなか良い。John Cusackや、『Undrecover Brother』にもでていたコメディアンのDave Chappelleとかも出ている。John Cusackは、彼が15歳くらいのときに出演している『Sixteen Candles』をつい最近見たのでその成長ぶりが見れてなんだか嬉しい。
『Lara Croft: Tomb Raider』のSimon West監督。1997年。
純粋ハリウッドアクション映画度:★★★★★
2009/07/24
Sixteen Candles
2009/07/23
MALIBU'S MOST WANTED
人種をステレオタイプで判断することを風刺したコメディ。ちょっと『8 miles』のコメディ版とも言えそうなシーンもある。カリフォルニアのMALIBUと言えば裕福な居住地。貧しさや人種による差別の辛さもなんにも知らないMALIBUの白人ボンボンが黒人ラッパーの真似をしてそれが自分らしさだと言い張っている。こいつが主人公。親は、次期カリフォルニア州知事選真っ只中の有名政治家。親は黒人二人を雇い本当の"hood(低所得者地域=スラム)"は甘くないことを身に覚えさせて白人らしく振舞うように改心させようとするが、この雇われた黒人達は白人文化の下で育った"hood"気骨のない役者だった。その他、韓国系(カリフォルニアのスーパーは大体韓国系住民が経営しているらしい。)やアラブ系もでてくる。アラブ系は主人公の仲間で主人公を"hood"から連れ出そうとみんなで家にある一番すごい武器をもってくるシーンで、"叔父さんにもらったバズーカ砲"を持ってくる。これが、アメリカがみたアラブのステレオタイプなのかと笑わせられる。
主人公は米TVで活躍するJamie Kennedyであまり日本では知られていないが、脇役の黒人は、Anthony Anderson(『Transformer』『Scary Movie』『Big Momma's House』)、Taye Diggs(『Equibrium』)、Blair Underwood(『Sex and the City』)で、中堅有名どころがそろっている。 "Don't be hating..."
『Big Momma's House』のJohn Whitesell監督。2003年。
文化お勉強度:★★★★★
2009/07/22
タンポポ | Tampopo
説明するまでもない、伊丹十三監督の代表作。1985年。
洋画をさんざんっぱら観ている今日この頃、今改めて観ると日本文化がぷんぷんするラーメン・ウェスタンだった。山崎努がしぶい。渡辺謙がわかい。宮本信子がチャーミング。食への賛辞がありったけ詰め込まれた愛すべき作品。メインストーリーと小話のシーン切り替えが神業。小話自体も生卵接吻やチャーハンつくって亡くなるおかあちゃんとか、キョーレツな印象が残る。時を経てよりその名作ぶりがわかる。
伊丹十三度:★★★★★
"Tampopo" is one of the most famous Japanese movies directed by Jyuzo Itami in 1985. This whole movie is all about tribute to food. It starts with a scene that a old guy tells a young guy how to eat ramen properly with great appreciation to it. Tsutomu Yamazaki (played a ramen master in "The Ramen Girl") and Nobuko Miyamoto (married with Jyuzo Itami) plays main charactors. You can also find Ken Watanabe from "Last Samurai" in his early carrier. The main story is about that a guy helps out a hopeless ramen noodle shop to be the popular one. The main story itself is already funny enough and can be completed however there are short stories inserted randomly throughout the movie and they are also very outstanding and original. You can see how important food is to Japanese culture and people from high class to low. After the movie, you are promised to be wanting a ramen or maybe a omlet rice.
If you are looking for something very dirfferent with high quality film experience, this is the one: ★★★★★
2009/07/20
Dickie Roberts: Former Child Star
子役が大人になっても成功するのは難しい。使い捨てられた元子役スターが、落ちぶれた生活から抜け出し再度成功を取り戻すために四苦八苦する話。ある有名監督の次作映画での配役を得るべく役作りのために新聞広告で募集したホストファミリーの家で暮らしはじめる。最初は不審がっていたホストファミリーとも次第に心を通わし、最後はハッピーエンド。何がすごいって、『グーニーズ』にでてきた子役の人とか、TV・映画好きならきっと知ってる元子役で今はもう忘れ去られたような役者がわんさか出演している。最初から最後まで笑いっぱなしの良質コメディ。主役は、アメリカ・コメディ映画第一人者の一人、と言っても過言ではない、David Spade。脚本はDavid Spade自身が書いている。Ben Stillerもそうだけど、映画のコメディアンって本当に多才。2003年。
ハッピーコメディ度:★★★★★
2009/07/19
He's Just Not That Into You | そんな彼なら捨てちゃえば?
2009/07/12
2009/07/11
Romy and Michele's High School Reunion
『Friends』のPhoebe役のLisa Kudrowとオスカー女優のMira Sorvinoがキュートに好演している。
人からみたら冴えないが楽しい同居生活をおくる親友二人が、ひょんないきさつから高校卒業10年目の同窓会に出席することになった。当時の同級生、とくに自分たちをからかっていた当時のAグループの女共に今の自分たちが成功していることをアピールするため、また同時の憧れの彼に振り向いてもらうため、サクセスストーリーをでっち上げて同窓会に乗り込む話。こういう時の心境って国は違えど思いは万国共通。二人の衣装がとにかくかわいい。最後のダンスは必見。Aグループってどこの学校にも居て、だいたい一様に性格悪いけど、アメリカのそれはいつも極端。Aグループの逆の冴えないグループもまた極端。さすがアメリカ。半端な個性は存在しません。映画の世界だけかもしれないけど。音楽も80年代のヒット曲満載で楽しめます。監督は、『The Simpsons』のプロデューサーもしたDavid Mirkin。1997年。
ほのぼの笑える度&衣装キュート度:★★★★★
2009/07/09
The Good German | さらば、ベルリン
2009/07/07
Equilibrium
『Equilibrium』 感情があるから戦争が起こる。という理屈で、感情を持つことを禁止された国のお話。国民は、感情をなくすための薬を定期的に打つ義務があり、歌や本、絵画、派手な服、ペットの所有、家を飾りつけること、などすべてが禁止されている。感情をもっていることが当局にばれると逮捕され処刑される。主人公はこの国のエリートエージェント。完全に感情をなくして、戦争のない世界のために感情を持つ人々を殺していく。が、途中からこの世界に違和感を感じはじめ独裁者と対峙する。主人公を演じるのは、『Dark Night』や『Terminator4』のChristian Bale。『Terminater4』よりはまり役。映像が綺麗。
Kurt Wimmer監督。2002年。
映像美度: ★★★★★
Kurt Wimmer監督。2002年。
映像美度: ★★★★★
2009/06/28
Footloose
『Footloose』
1984年の作品。ザ・青春映画。都会から、ロックとダンスが禁止されたカトリックな田舎町に引っ越してきた少年が、淫らな若者文化を持ち込んで悪影響を及ぼしているとして大人たちに監視され八方塞がりでフラストレーションをためるが、高校のダンスパーティー開催を勝ち取るというストーリー。主役のケビン・ベーコンが若い!そして、脇役には『Sex and the City』のサラ・ジェシカ・パーカーの姿も。80年代アメリカの白人文化が垣間見れる。黒人は一人もでてこないところも80年代の田舎町らしい。映画で使われている音楽は、当時社会現象を巻き起こすほど大ヒットしたとか。
監督は、『True Colors』の Herbert Ross。
青春映画度★★★★★
The Ramen Girl
『The Ramen Girl』『ラーメン・ガール』
人間、切羽詰ったところがスタート地点だってことを教えてくれる映画。
彼氏を追いかけて日本にやってきたアメリカ人の女の子が、彼氏に捨てられアメリカに帰ることもできず、頑固親父のラーメン屋で働き始めるというストーリー。言葉と文化の壁に悩まされながらも、試行錯誤し、最後はハッピーエンド。
主役のBrittany Marphyがすごくキュート。彼女はこの役にパーフェクトなキャスティング。コケティッシュな演技をやらせたらいつも最高。西田敏行もすごく自然でラーメンの頑固親父っぽかった。その他、脇役のキャスティングも見逃せない。ほんの小さな脇役(デパートのイベント会場の歌手とか、会社で隣の席にいる人とか)に邦画ではありえない豪華な?キャスティング。男闘呼組まででてくる。
監督のRobert Allan Ackermanは、演出家というのも面白い。
キュート度★★★★★
2009/06/21
Transformer: Revenge of the Fallen | トランスフォーマー/リベンジ
『Transformer: Revenge of the Fallen』『トランスフォーマー/リベンジ』
シリーズ1作目に比べてストーリー性が追加されてより面白くなっている。
1作目はあまりの連続アップ描写で、変身しているシーンとか争ってるシーンとか一体何が起こっているのかさっぱりわからず車酔いしそうな映像だったけど、それも2作目では改善されて見やすくなっている。CG技術は信じられないくらいすごい。機械が多いのでCGのよさも発揮しまくり。これでもか!と次から次へと全編CG。どっからどこまでがリアルな映像かよくわからない。なんの違和感もなく溶け合っている。おそらく青バックで演技をしているであろう役者の演技も然り。せっかくこんなにすごいCG技術と想像力を見せつけられたので、欲を言うともっとトランスフォーマーのボディのディティールとかをゆっくり見れるシーンも欲しかったけど、そういうまったりしたシーンはない。
なんで一台の車がこんなでかいロボットになるのか?とかそういうことは言わない。ロボットって言葉すら怒られるかも。
ジェットコースター度:★★★★★
2009/06/20
2009/06/18
Undercover Brother
2009/06/16
The International
2009/06/15
True Lies | トゥルーライズ
2009/06/13
Angels and Demons | 天使と悪魔
『Angels and Demons』 日本語タイトルは、『天使と悪魔』。
大型予算映画が目白押しの2009夏、"見逃せない"作品のひとつ。ご周知のとおり2004年に大ブレークした本『ダヴィンチ・コード』のシリーズ作。著書としては、『天使と悪魔』が先に出版されていて、『ダヴィンチ・コード』の中でも何度か過去の話として引用されている。映画版では時系列は逆。
ストーリーは、科学と宗教の戦いがローマを舞台に繰り広げられる。旧約聖書では神が7日間かけて世界を創造したとなっているが、科学では宇宙に起こった大きなエネルギー衝突(ビック・バン)によって世界ができたとされている。どちらかを信じるとどちらかを否定することになる。科学を恐れたヴァチカンは、科学者たちを迫害し、迫害されたものは秘密組織をつくり対抗してきた。彼らはローマの至るところにある歴史的建造物にメッセージをしたためていた。実在の建造物や組織を用いたフィクションはリアルとの境目が曖昧でついつい「あの建物が、まさか!本当に!?」という気分で何度も驚嘆と感心があり、知的好奇心も十分刺激されて最後まで一気に楽しませてくれる。
ヴァチカン撮影は許可されなかったというが、本当にそこで撮影したかのようなその映像技術に何度も感心。が、やっぱり、原作の謎解きの楽しみはすべて削られ、時間短縮のため謎の答えだけがならべられているだけの話という感は否めない。映画としては十分楽しかったけど、もっと上級のエンターテイメントを求めるかたは是非とも原作を読むことをおすすめしたい。
誰にでもおすすめできる度:★★★★★
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