2009/06/13

Angels and Demons | 天使と悪魔

Angels and Demons』 日本語タイトルは、『天使と悪魔』。
大型予算映画が目白押しの2009夏、"見逃せない"作品のひとつ。ご周知のとおり2004年に大ブレークした本『ダヴィンチ・コード』のシリーズ作。著書としては、『天使と悪魔』が先に出版されていて、『ダヴィンチ・コード』の中でも何度か過去の話として引用されている。映画版では時系列は逆。
ストーリーは、科学と宗教の戦いがローマを舞台に繰り広げられる。旧約聖書では神が7日間かけて世界を創造したとなっているが、科学では宇宙に起こった大きなエネルギー衝突(ビック・バン)によって世界ができたとされている。どちらかを信じるとどちらかを否定することになる。科学を恐れたヴァチカンは、科学者たちを迫害し、迫害されたものは秘密組織をつくり対抗してきた。彼らはローマの至るところにある歴史的建造物にメッセージをしたためていた。実在の建造物や組織を用いたフィクションはリアルとの境目が曖昧でついつい「あの建物が、まさか!本当に!?」という気分で何度も驚嘆と感心があり、知的好奇心も十分刺激されて最後まで一気に楽しませてくれる。
ヴァチカン撮影は許可されなかったというが、本当にそこで撮影したかのようなその映像技術に何度も感心。が、やっぱり、原作の謎解きの楽しみはすべて削られ、時間短縮のため謎の答えだけがならべられているだけの話という感は否めない。映画としては十分楽しかったけど、もっと上級のエンターテイメントを求めるかたは是非とも原作を読むことをおすすめしたい。
誰にでもおすすめできる度:★★★★★


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