パレスチナ・イスラエル紛争を『west side story』のパロディにして笑いで描き出し、両国のエンドレスな領土争いを滑稽に批判する短編映画(約30分)。 この問題は、他国の戦略によって生まれた哀しい問題であり、はっきり言って両者に言い分があり、こちらを立てるとあちらが立たず、結局は共存をお互いに認めるしか道はない。映画でも最後は、お互いが店を失い、協力して運営していくしかないと語りかけている。社会派コメディ。2005年。イスラエル系アメリカ人であるAri Sandelが監督。本作は、短編映画の部でアカデミー賞獲得。その他、150以上の映画祭で30の賞を獲得したとか。アカデミー賞受賞の様子は、YouTubeで見られる。
この映画の笑いの要素を楽しむために知っておくべき単語:
[ウェストバンク]
- ヨルダン川西岸地区の地域名前。両者の紛争の種の一つとなっている地域。
[分離壁(West Bank Security Fence)]
- イスラエル政府がパレスチナの攻撃を阻止するために建設した壁。しかし、その9割以上はパレスチナ側の土地に立てられているとか。
[ハマス]
- 和平交渉どころか、イスラエルの存在そのものを容認しないパレスチナ解放運動の過激派組織。2008年末頃の両国の激しい紛争を起こした当事者。
もちろん、簡単にイスラエル・パレスチナ問題の歴史をおさらいしてから観るとよりお勧め。
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