だいたい章のタイトルからして「第一章 地球は宇宙の大詐欺師の頭領」「第二章 彗星の肛門ひとばんいくら?」「第三章 淋病星雲精液拒否宣言」と続く。
文体と内容も、まさに草間彌生の精神世界に入ってその感性の動きを一緒に追っていくような内容になっていて、私にはついていくのが大変だった。というか途中であきらめて巻末の解説まで飛んでしまった。逆に言うと本当に彼女の精神世界を"感じたい"人にはまさにうってつけの小説(?)である。
本書開きの紹介文には「愛と憎しみ、生と死、SEXというような人間生存の根源的要素に対する強迫観念に導かれた元少女の感性紀行ともいえるだろう。弾みの効いた軽快な文体は、知らぬ間に、我々を、ホモセクシャルな美少年たちがうごめく草間彌生の不思議の国(ワンダーランド)へと誘う(いざなう)のである。」とあるので、まぁきっとそういうことが書いてあるのだろう。でも、自力ではそこまで読解できなかった。。。まぁまた、間をおいてもう一度チャレンジしたい。
草間彌生著。工作舎、1978年。角川書店〈角川文庫〉、1984年。
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