人種をステレオタイプで判断することを風刺したコメディ。ちょっと『8 miles』のコメディ版とも言えそうなシーンもある。カリフォルニアのMALIBUと言えば裕福な居住地。貧しさや人種による差別の辛さもなんにも知らないMALIBUの白人ボンボンが黒人ラッパーの真似をしてそれが自分らしさだと言い張っている。こいつが主人公。親は、次期カリフォルニア州知事選真っ只中の有名政治家。親は黒人二人を雇い本当の"hood(低所得者地域=スラム)"は甘くないことを身に覚えさせて白人らしく振舞うように改心させようとするが、この雇われた黒人達は白人文化の下で育った"hood"気骨のない役者だった。その他、韓国系(カリフォルニアのスーパーは大体韓国系住民が経営しているらしい。)やアラブ系もでてくる。アラブ系は主人公の仲間で主人公を"hood"から連れ出そうとみんなで家にある一番すごい武器をもってくるシーンで、"叔父さんにもらったバズーカ砲"を持ってくる。これが、アメリカがみたアラブのステレオタイプなのかと笑わせられる。主人公は米TVで活躍するJamie Kennedyであまり日本では知られていないが、脇役の黒人は、Anthony Anderson(『Transformer』『Scary Movie』『Big Momma's House』)、Taye Diggs(『Equibrium』)、Blair Underwood(『Sex and the City』)で、中堅有名どころがそろっている。 "Don't be hating..."
『Big Momma's House』のJohn Whitesell監督。2003年。
文化お勉強度:★★★★★
0 件のコメント:
コメントを投稿