2009/06/28

Footloose

『Footloose』
1984年の作品。ザ・青春映画。都会から、ロックとダンスが禁止されたカトリックな田舎町に引っ越してきた少年が、淫らな若者文化を持ち込んで悪影響を及ぼしているとして大人たちに監視され八方塞がりでフラストレーションをためるが、高校のダンスパーティー開催を勝ち取るというストーリー。主役のケビン・ベーコンが若い!そして、脇役には『Sex and the City』のサラ・ジェシカ・パーカーの姿も。80年代アメリカの白人文化が垣間見れる。黒人は一人もでてこないところも80年代の田舎町らしい。映画で使われている音楽は、当時社会現象を巻き起こすほど大ヒットしたとか。
監督は、『True Colors』の Herbert Ross。
青春映画度★★★★★

The Ramen Girl

The Ramen Girl』『ラーメン・ガール
人間、切羽詰ったところがスタート地点だってことを教えてくれる映画。
彼氏を追いかけて日本にやってきたアメリカ人の女の子が、彼氏に捨てられアメリカに帰ることもできず、頑固親父のラーメン屋で働き始めるというストーリー。言葉と文化の壁に悩まされながらも、試行錯誤し、最後はハッピーエンド。
主役のBrittany Marphyがすごくキュート。彼女はこの役にパーフェクトなキャスティング。コケティッシュな演技をやらせたらいつも最高。西田敏行もすごく自然でラーメンの頑固親父っぽかった。その他、脇役のキャスティングも見逃せない。ほんの小さな脇役(デパートのイベント会場の歌手とか、会社で隣の席にいる人とか)に邦画ではありえない豪華な?キャスティング。男闘呼組まででてくる。
監督のRobert Allan Ackermanは、演出家というのも面白い。
キュート度★★★★★

2009/06/21

Transformer: Revenge of the Fallen | トランスフォーマー/リベンジ

Transformer: Revenge of the Fallen』『トランスフォーマー/リベンジ
シリーズ1作目に比べてストーリー性が追加されてより面白くなっている。
1作目はあまりの連続アップ描写で、変身しているシーンとか争ってるシーンとか一体何が起こっているのかさっぱりわからず車酔いしそうな映像だったけど、それも2作目では改善されて見やすくなっている。CG技術は信じられないくらいすごい。機械が多いのでCGのよさも発揮しまくり。これでもか!と次から次へと全編CG。どっからどこまでがリアルな映像かよくわからない。なんの違和感もなく溶け合っている。おそらく青バックで演技をしているであろう役者の演技も然り。せっかくこんなにすごいCG技術と想像力を見せつけられたので、欲を言うともっとトランスフォーマーのボディのディティールとかをゆっくり見れるシーンも欲しかったけど、そういうまったりしたシーンはない。
なんで一台の車がこんなでかいロボットになるのか?とかそういうことは言わない。ロボットって言葉すら怒られるかも。
ジェットコースター度:★★★★★

2009/06/20

陰日向に咲く

全5編からなるオムニバス小説。「常識」や「社会」などという名前でくくられたマジョリティの枠からどうしてもはみ出てしまう人々の日常生活が温かい視線で描かれている。読み進めるうちにパズルのピースがはまるように人間関係がわかっていくところが面白い。1時間くらいで一気に読みほせる軽快さで、アホなテレビ番組を観ながら無駄な1時間を過ごすよりはよっぽど価値のある1時間が過ごせる。
劇団ひとり著。2006年。幻冬舎。

2009/06/18

Undercover Brother

『Undercover Brother』
黒人至上主義者と白人至上主義者の争いを描いた2002年のコメディー。タイトルのUndercoverはスパイの意味で、Brotherは黒人。つまり黒人スパイの映画。マヨネーズが白人文化を代表する食べ物であり、黒人はマヨネーズが食べられないということをこの映画で知った。"The Man" は黒人が白人を呼ぶ隠語。"Brother"は黒人同士でしか使われない。などなど、ストーリーそのものよりもアメリカ文化の勉強にもなる映画。
Denise Richards のセクシーな姿はアイ・キャンディー。
異文化学習度:★★★★★

2009/06/16

The International

『The International』
世の中の仕組みは良心の上には成立していないことをわかりやすく淡々と語る映画。
劇中に登場する建築物やインテリア、街並みが印象的。グッゲンハイムが穴だらけになるのが見ていて辛い。丁寧に作られた映画だけど寝たら忘れるほど印象には残らない内容だったかも。。。
建築物がかっこいい度:★★★★★

2009/06/15

True Lies | トゥルーライズ

シュワちゃん演じるエリートスパイが自分の仕事を妻に隠しながらテロリストと戦う極秘任務をこなす姿をコメディで描く作品。アクションコメディであるとともに、夫婦の信頼関係について語る映画でもある。あるフランス映画のリメイク。
個人的には、Brad PittとAngelina Jollieが演じた"Mr and Mrs Smith"と同じ趣旨だと感じた。
1994年。監督は"Terminator"シリーズのJames Cameron。

2009/06/13

Angels and Demons | 天使と悪魔

Angels and Demons』 日本語タイトルは、『天使と悪魔』。
大型予算映画が目白押しの2009夏、"見逃せない"作品のひとつ。ご周知のとおり2004年に大ブレークした本『ダヴィンチ・コード』のシリーズ作。著書としては、『天使と悪魔』が先に出版されていて、『ダヴィンチ・コード』の中でも何度か過去の話として引用されている。映画版では時系列は逆。
ストーリーは、科学と宗教の戦いがローマを舞台に繰り広げられる。旧約聖書では神が7日間かけて世界を創造したとなっているが、科学では宇宙に起こった大きなエネルギー衝突(ビック・バン)によって世界ができたとされている。どちらかを信じるとどちらかを否定することになる。科学を恐れたヴァチカンは、科学者たちを迫害し、迫害されたものは秘密組織をつくり対抗してきた。彼らはローマの至るところにある歴史的建造物にメッセージをしたためていた。実在の建造物や組織を用いたフィクションはリアルとの境目が曖昧でついつい「あの建物が、まさか!本当に!?」という気分で何度も驚嘆と感心があり、知的好奇心も十分刺激されて最後まで一気に楽しませてくれる。
ヴァチカン撮影は許可されなかったというが、本当にそこで撮影したかのようなその映像技術に何度も感心。が、やっぱり、原作の謎解きの楽しみはすべて削られ、時間短縮のため謎の答えだけがならべられているだけの話という感は否めない。映画としては十分楽しかったけど、もっと上級のエンターテイメントを求めるかたは是非とも原作を読むことをおすすめしたい。
誰にでもおすすめできる度:★★★★★


2009/06/12

クワイエットルームにようこそ

クワイエットルームにようこそ
2005年発表の松尾スズキの小説。2007年には内田有紀主演で映画化されている。「大傑作!!松尾スズキの遺作になるかもしれないとおもわせる完成度」とリリー・フランキーが映画に大絶賛コメントをしているように、読み終わったら「プハーっ!」となるほど、息をする間もなく読みきってしまうほどの面白さ。あまりの奇想天外なストーリーに、読後の感想は「あー、面白かった。」というよりは「あー、びっくりした。」と言いたい。通勤の行き帰りで読み終われるような長さ。映画はまだみてないけど、どうなのかな。小説序盤の喉に突っ込まれた鯉が顔をビチビチするシーンはどうやって再現されてるんだろうか?嘔吐物をもう一回飲むシーンは?映画もみなきゃ。
びっくりする小説度:★★★★★

The Sweetest Thing

『The Sweetest Thing』
Cameron Diaz, Christina Applegate, 『ハルク2』のSelma Blairの3人が等身大の20代独身女の愛と友情とセックスの喜劇を演じる。『Sex and the City』と『フレンズ』を足して2で割ってさらにちょっと塩をかけたような内容。馬鹿笑いしたい夜に。You can't fit in here~.
おバカキュート度:★★★★★

2009/06/09

INCENDIARY

『INCENDIARY』。ロンドンの一角で突然テロ事件が発生し、主人公は夫と子供を奪われ彼女の少し飢えていた平凡な日常は崩壊する。事件によって生きる希望を失った主人公は、それでも、そのジャーナリスト、夫の元同僚であり事件の担当者だった警官、テロ実行犯の妻とその子供、という事件の裏の重要人物と交わりあいながら生きる希望を見出していく。平凡と息詰まりを感じていた日常が崩壊し、どれほど美しくかけがえなのない時間だったのかを丁寧に描いている。テロ事件を正悪では描かず、事件発生を予知しながら群集パニックを恐れ結局事件発生を意図的に防がずまたその事実をヒタ隠そうとする警察権力や主人公演じる事件被害者、事件加害者の家族などそれぞれの立場での感情を繊細に描いた作品。涙腺の弱い人は、タオル持参で観るべし。監督は、Sharon Maguire。原作は、Chris Cleaveの同名タイトルの小説。
社会派度:★★★★★

2009/06/06

Star Trek | スター・トレック

トレッキーじゃない上に本シリーズを観るのは初めてなのでマニアックなことは書けないから、素人感想だけ。
よかった!SFの面白さ全開の作品。ストーリーもわかりやすく、未来過ぎるくらい未来系の乗り物もかっこいい。監督が「ファンじゃなくても楽しめる作品にした」と言っている(by Amazon.co.jp)ようにシリーズを観たことがない人でも楽しめる。かつ、シリーズを通して出演しているキャラクターや乗り物も健在で、コア・ファンも楽しめるそう。
2009年。『LOST』『Cloverfield』のJ.J. Abrams監督。

2009/06/05

Terminator Salvation | ターミネーター4

映像もキャラも小道具も全部がめちゃくちゃかっこ良く仕上がっている。ターミネーターシリーズはいつもその時代の最新映像技術で楽しませてくれるけど、今回も充分かっこよかった。でも如何せんストーリーが全然いただけない。機械軍団スカイネットvs人間の戦いだけど、危機感も正義感も使命感もどれひとつ感じられない。最後に人間側のリーダーが死に掛けて心臓移植が必要になったとき、元人間で半機械化された主人公が自らの心臓をあげるシーンがあるが、人間側のリーダーに感情移入ができないため、そんなもんあげなくて良い。と思ってしまうような話だった。
2009年。前3作とは異なり、『チャーリーズ・エンジェル』のMcGが監督。

POWDER BLUE

『POWDER BLUE』。
都会(LA)に暮らす人々の孤独を描き出している。単なる孤独なだけの映画と違うのは、孤独を描きながら各登場人物が最後に希望へと導かれていく点。結婚式の当日に交通事故を起こし花嫁を失った男、プロフェッショナルなダンスを習ったのに就職先がなく病気の子供を抱えながらストリップバーで働く女、25年間の刑務所暮らしの間の失われた家族との時間を取り戻そうとする男、生身の人間とうまく交流できない死化粧師という4人のメインキャラクターをJessica Biel, Ray Liotta, Forest Whitaker、Eddie Redmayneが演じている。Jessica Bielのストリップダンスシーンは美しい。メイキングで語られているように、登場人物毎に黄、赤、緑、白と設定された色彩を中心とした画面づくりがとても綺麗。劇中音楽も最高にかっこいい。監督は、Timothy Linh Bui。
繊細度:★★★★★

2009/06/01

The Rocky Horror Picture Show

『The Rocky Horror Picture Show』
1975年の作品
。ただし、余りにもクリエイティブなストーリー展開とファッションのため、内容はエイジレス。主人公を演じるSusan Sarandonが若いから
そこで初めて年月を感じるくらい。
この作品、どうやらアメリカではカルト的人気で、公開から30年以上経った現代でも毎週金曜日の夜に上映している映画館があるとか。そして、観客はコスプレで参加し、決まったシーンで決まった掛け声をかけたり物を投げたりするらしく(雨のシーンで水鉄砲、結婚式のシーンでライスシャワーとか。)、カルト映画のレジェンドとなっているらしい。でも、一度みたらその話も納得。むしろ、一度その映画館に行ってみたい。
内容は別におどろおどろしくなく、ホラーもカルトも嫌いな人でも楽しめる極上のエンターテインメントになっている。音楽もかっこいい。
見終わった後に思わずありがとうと言いたくなるくらい面白かった。ちなみに、原作者はサーバント役で出演している。
キテレツ度★★★★★