2009/12/11

2012

天文学に秀でていたとされる古代マヤ人が予言している(※)とされる2012年人類滅亡説を描いた作品。
話は2009年にある地質学者が異常な地温上昇を発見したところから始まる。大地殻変動が予測され、すぐさまアメリカ大統領を頭領とした国家非難対策チームがつくられ、現代版ノアの箱舟が中国とチベット国境の山脈に建設される。箱舟には当然全世界の人口が収まるわけはなく、選民と建設費用を捻出するために10億ユーロ(約1,300億円)に設定された乗船券を購入できる富豪のみだった。
主人公は、John Cusack演じる小説家とその家族。異変を偶然に早い段階で感じ取った主人公は、自分たちもノアの箱舟に乗れるよう車、ヘリ、ジャンボジェット機などをひったくりながら(ほんまかいな。。)アメリカから箱舟の場所まで必死に向かう。地殻変動が起こった際にヒマラヤ山脈を大津波が襲うシーンは圧巻。
まー、私は箱舟に乗らない(乗れない?)方の人間であることは間違いないけど、地球のためにはこれが実際に起こっても良いと素直に思えてしまった。。。
Independence Day、The Day After TomorrowのRoland Emmerich監督。2009年。


※滅亡を予言しているわけではなく、マヤ人の使っていた長期暦が2012年のクリスマス頃に次の区切り(私たちの暦でいうところの、大晦日)を迎えるということらしい。詳しくは、WEB検索してください。

2009/11/20

Inglourious Basterds | イングロリアス・バスターズ

面白い☆
Quentin Tarantinoが10年以上の歳月を掛けて書き上げた最高のスクリプトに、最高の役者を混ぜ合わせて、最高に美味しい映画ができました。

時は第二次世界大戦時、ナチス占領下のフランス。戦争を終了に導いたナチス全高官暗殺事件を描く。(もちろん、Tarantino流フィクション。)
全編を通して登場するSS(=ナチス)の高官、通称"ユダヤ人ハンター"と呼ばれる男ハンス・ランダが物語のキーパーソン。ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語を流暢に操り自分の職務に高い誇りを持っているこの恐怖の男を演じたのはオーストリア人のChristoph Waltz。彼自身、この4つの言語を操れる役者であまりの適役ぶりに第62回カンヌ国際映画祭では男優賞を受賞している。当初この役はLeonardo DiCaprioが候補だったらしいが、DiCaprioじゃなくてよかった。
これに、Brad Pitt演じるテネシー州なまり満開の荒くれ米軍極秘部隊長が映画に滑稽さと華を添えて、最高のエンターティンメントに仕上がっている。
ちなみに、英語タイトルのスペルが間違っているのは本意は知らないが「Tarantino流のスペルだ」と監督本人が言っているとか。
2009年。Quentin Tarantino監督。

2009/11/14

A Christmas Carol | Disney's クリスマス・キャロル


英国のクリスマスの定番話で、英国民で知らない人はいない話らしい。アメリカもそうらしいので、多分英語圏はどこも同じ状況だろう。ウォルト・ディズニーによるこの定番話の全編CGリメイク作品。


人生を楽しむことを忘れた街一番の嫌われ者である主人公のスクルージおじさんが、あるクリスマスの夜に体験したことを契機に人生を大いに楽しむようになり街一番の人気者になるという、教訓話。

Don`t be such a scroose.(そんなにスクルージになるなよ)。パーティの場なんかで、一人だけ盛り下がってたりすると、こう言われるのはあまりに普及し切っているこの話のため。
ちょっとディズニーにしては怖すぎ?な演出もあるけど、子供も大人も楽しめるクリスマス映画。3Dを意識した絵作りなので、可能ならIMAXシアターでみるのをお勧めしたい。

2009年。Robert Zemeckis監督。

2009/11/08

Drag me to the hell | スペル

「負債をご返却いただけない場合は、担保となっているご自宅を差し押さえることになっておりますので、退去をお願いいたします。規則ですから、ご理解ください。」なんてサラリーマンなら顔を能面のようにして繰り返せるこんな仕事場での台詞。この主人公は運わるく、家を取られたらもう何も残らない老婆を相手にこの台詞をはき、逆恨みされてしまった。ほどなく亡くなったこの老婆は、ありったけの悔しさをつめ込んで主人公に呪いをかける。あとは、この呪いを払うために主人公が四苦八苦する話。死の呪いを解く方法は、別の誰かにその呪いを移すことだとしたら、人はどうするのか?
ところで、この老婆が本当に怖い。特殊メイクでホラーっぽくしていて怖いというより、本当にそこらへんに居そうな感じの老婆なのが怖い。
結末は賛否両論かも。

スペル=呪文。※へー。感心な意訳タイトル。
The Evil Dead (死霊のはらわた)、Spider-Man(スパイダーマン)の Sam Raimi監督。2009年。

2009/11/07

The brothers bloom | ブラザーズ・ブルーム

詐欺師になったみなしご兄弟の一生を描く。

The Pianist(戦場のピアニスト)のAdrien BrodyとかBabel(バベル)のRinko Kikuchi(菊地凜子)とか日本でもおなじみの俳優が出ているが、日本では未公開。DVDのみ。

Rian Johnson監督。2008年。

2009/10/26

High Fidelity | ハイ・フィデリティ

タイトルのFidelityとは、忠誠という意味を併せ持つFinal Answerという意味。
ストーリーは、製作・脚本・音楽監修・主演をした、John Cusack演じるあるレコード店を営む音楽マニアの主人公が、同棲していた彼女にすてられるシーンから始まる。過去の失恋トップ5を振り替えりながら、失恋した原因を自分に問い正し、Fidelityを探す。Jack Black演じる、レコード店の従業員達とのおばかな絡みの中に、全編を通して音楽マニアのマニアアックなネタが散りばめられ、自分の気持ちを伝えるときはいつだってテープを作る。(男子が好きな女の子に自作テープをあげるのは、愛情表現) なんにでもトップ5を作る。レコード店の名前だって「トップ5 レコード」。男の繊細な気持ちがちりばめられた映画。"A Guy Thing"という映画を以前観たけど、この映画の方がそのタイトルに相応しく、大多数の男子が激しく共感しそうな映画。
2000年。監督は、"The Queen"のStephen Frears。

2009/10/25

The Proposal | あなたは私の婿になる

出版社につとめる仕事一筋アラフォー女が、ある窮地にたたされ会社で生き残るために20代の部下男くん出した上司命令は、彼女と結婚すること!
その週末には、偽装結婚調査員に見守られ(?)ながら、
彼の実家に挨拶に行くことになり。。。Sandra Bullockの体当たり演技がキュート。部下男役のRyan Reynoldsはじめ、他の登場人物もみんないい味だしてます。

2009年。本職はダンサーで、"The Mask" "Boogie Nights" "Catch me if you can" などでダンサーとして出演や振付を担当し、2006年に監督デビューしたユニークな経歴のAnne Fletcherの3つめの監督作品。前作は、"27 Dresses | 幸せになるための27のドレス"。本作でもJillという役名で出演している。

2009/10/24

The Million Dollar Hotel | ミリオンダラー・ホテル

精神病者が語る物語を聞かされたような感覚になる話。実際に登場人物はみんな個性的。ミリオンダラー・ホテルで起こった殺人事件の犯人探しをする。だが、ホテルの名とは裏腹に、客はみな長期滞在の心やさしい社会不適合者たち。そこへ、Mel Gibson扮するスペシャルエージェントが現れ事件の調査をはじめる。最後は何とも言えない哀愁漂う結末。Milla JovovichとMel Gibsonが共演できる映画なんて想像できなかったけど、完璧なキャスティングだった。
2000年。U2のBonoのコンセプトストーリーをベースにした作品。監督は、"Buena Vista Social Club"のWim Wenders。

2009/10/23

Shakespeare in Love | 恋におちたシェイクスピア

若き日のシェークスピアの恋物語。スランプに悩んでいたシェークスピアは、女性が芝居をすることが禁止されていたこの時代に芝居が好きで男装して役者のオーディション受かった貴族の令嬢と恋に落ち、彼女との悲運な恋を元に"ロミオとジュリエット"を完成させる。16-17世紀エリザベス朝のイングランドを再現したのであろう衣装が豪華絢爛。第71回アカデミー賞で7つ以上のタイトルを受賞した作品。

1998年。John Madden監督。

2009/10/15

Miracle at St. Anna | セントアンナの奇跡

1980年代にニューヨークで善良な市民が起こした動機不明の殺人事件の真相は、第二次世界大戦中のイタリアでの出来事に端を発していた。殺人事件を起こした彼が自宅に隠し持っていたのは、イタリア・フィレンツェのアルノ川に架かるサンタ・トリニータ橋 に作られた四季を表すプリマヴェーラ像の頭部。
時間と大陸をまたぐ事件の真相は、戦時の哀しい出来事の連鎖で血塗られていた。
1944年に実際に起こったナチスドイツ軍による560名におよぶイタリア・セントアンナでの全村人虐殺事件の生き残りの少年とその虐殺の発端となった密告者の男、そしてナチス軍と戦闘中のアフリカンアメリカンで構成されたアメリカ陸軍の第92歩兵師団、通称バッファローソルジャーと呼ばれる4人の男の人生が交差する。

同名小説を映画化したこの作品は、日本語のサイトでは一律に大絶賛されているが、英語サイトでは、反戦映画、黒人差別を描きだした、歴史湾曲など、賛否両論がある。ちょっと調べたが、セントアンナの大虐殺以外はどこまで史実なのか不明。黒人差別も師団長の白人将校の人格以外に特に描かれているわけでもない。描かれているのはただただ哀しい戦時の人間の姿。
2008年。Spike Lee監督。