2009/11/20

Inglourious Basterds | イングロリアス・バスターズ

面白い☆
Quentin Tarantinoが10年以上の歳月を掛けて書き上げた最高のスクリプトに、最高の役者を混ぜ合わせて、最高に美味しい映画ができました。

時は第二次世界大戦時、ナチス占領下のフランス。戦争を終了に導いたナチス全高官暗殺事件を描く。(もちろん、Tarantino流フィクション。)
全編を通して登場するSS(=ナチス)の高官、通称"ユダヤ人ハンター"と呼ばれる男ハンス・ランダが物語のキーパーソン。ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語を流暢に操り自分の職務に高い誇りを持っているこの恐怖の男を演じたのはオーストリア人のChristoph Waltz。彼自身、この4つの言語を操れる役者であまりの適役ぶりに第62回カンヌ国際映画祭では男優賞を受賞している。当初この役はLeonardo DiCaprioが候補だったらしいが、DiCaprioじゃなくてよかった。
これに、Brad Pitt演じるテネシー州なまり満開の荒くれ米軍極秘部隊長が映画に滑稽さと華を添えて、最高のエンターティンメントに仕上がっている。
ちなみに、英語タイトルのスペルが間違っているのは本意は知らないが「Tarantino流のスペルだ」と監督本人が言っているとか。
2009年。Quentin Tarantino監督。

2009/11/14

A Christmas Carol | Disney's クリスマス・キャロル


英国のクリスマスの定番話で、英国民で知らない人はいない話らしい。アメリカもそうらしいので、多分英語圏はどこも同じ状況だろう。ウォルト・ディズニーによるこの定番話の全編CGリメイク作品。


人生を楽しむことを忘れた街一番の嫌われ者である主人公のスクルージおじさんが、あるクリスマスの夜に体験したことを契機に人生を大いに楽しむようになり街一番の人気者になるという、教訓話。

Don`t be such a scroose.(そんなにスクルージになるなよ)。パーティの場なんかで、一人だけ盛り下がってたりすると、こう言われるのはあまりに普及し切っているこの話のため。
ちょっとディズニーにしては怖すぎ?な演出もあるけど、子供も大人も楽しめるクリスマス映画。3Dを意識した絵作りなので、可能ならIMAXシアターでみるのをお勧めしたい。

2009年。Robert Zemeckis監督。

2009/11/08

Drag me to the hell | スペル

「負債をご返却いただけない場合は、担保となっているご自宅を差し押さえることになっておりますので、退去をお願いいたします。規則ですから、ご理解ください。」なんてサラリーマンなら顔を能面のようにして繰り返せるこんな仕事場での台詞。この主人公は運わるく、家を取られたらもう何も残らない老婆を相手にこの台詞をはき、逆恨みされてしまった。ほどなく亡くなったこの老婆は、ありったけの悔しさをつめ込んで主人公に呪いをかける。あとは、この呪いを払うために主人公が四苦八苦する話。死の呪いを解く方法は、別の誰かにその呪いを移すことだとしたら、人はどうするのか?
ところで、この老婆が本当に怖い。特殊メイクでホラーっぽくしていて怖いというより、本当にそこらへんに居そうな感じの老婆なのが怖い。
結末は賛否両論かも。

スペル=呪文。※へー。感心な意訳タイトル。
The Evil Dead (死霊のはらわた)、Spider-Man(スパイダーマン)の Sam Raimi監督。2009年。

2009/11/07

The brothers bloom | ブラザーズ・ブルーム

詐欺師になったみなしご兄弟の一生を描く。

The Pianist(戦場のピアニスト)のAdrien BrodyとかBabel(バベル)のRinko Kikuchi(菊地凜子)とか日本でもおなじみの俳優が出ているが、日本では未公開。DVDのみ。

Rian Johnson監督。2008年。