2009/10/26

High Fidelity | ハイ・フィデリティ

タイトルのFidelityとは、忠誠という意味を併せ持つFinal Answerという意味。
ストーリーは、製作・脚本・音楽監修・主演をした、John Cusack演じるあるレコード店を営む音楽マニアの主人公が、同棲していた彼女にすてられるシーンから始まる。過去の失恋トップ5を振り替えりながら、失恋した原因を自分に問い正し、Fidelityを探す。Jack Black演じる、レコード店の従業員達とのおばかな絡みの中に、全編を通して音楽マニアのマニアアックなネタが散りばめられ、自分の気持ちを伝えるときはいつだってテープを作る。(男子が好きな女の子に自作テープをあげるのは、愛情表現) なんにでもトップ5を作る。レコード店の名前だって「トップ5 レコード」。男の繊細な気持ちがちりばめられた映画。"A Guy Thing"という映画を以前観たけど、この映画の方がそのタイトルに相応しく、大多数の男子が激しく共感しそうな映画。
2000年。監督は、"The Queen"のStephen Frears。

2009/10/25

The Proposal | あなたは私の婿になる

出版社につとめる仕事一筋アラフォー女が、ある窮地にたたされ会社で生き残るために20代の部下男くん出した上司命令は、彼女と結婚すること!
その週末には、偽装結婚調査員に見守られ(?)ながら、
彼の実家に挨拶に行くことになり。。。Sandra Bullockの体当たり演技がキュート。部下男役のRyan Reynoldsはじめ、他の登場人物もみんないい味だしてます。

2009年。本職はダンサーで、"The Mask" "Boogie Nights" "Catch me if you can" などでダンサーとして出演や振付を担当し、2006年に監督デビューしたユニークな経歴のAnne Fletcherの3つめの監督作品。前作は、"27 Dresses | 幸せになるための27のドレス"。本作でもJillという役名で出演している。

2009/10/24

The Million Dollar Hotel | ミリオンダラー・ホテル

精神病者が語る物語を聞かされたような感覚になる話。実際に登場人物はみんな個性的。ミリオンダラー・ホテルで起こった殺人事件の犯人探しをする。だが、ホテルの名とは裏腹に、客はみな長期滞在の心やさしい社会不適合者たち。そこへ、Mel Gibson扮するスペシャルエージェントが現れ事件の調査をはじめる。最後は何とも言えない哀愁漂う結末。Milla JovovichとMel Gibsonが共演できる映画なんて想像できなかったけど、完璧なキャスティングだった。
2000年。U2のBonoのコンセプトストーリーをベースにした作品。監督は、"Buena Vista Social Club"のWim Wenders。

2009/10/23

Shakespeare in Love | 恋におちたシェイクスピア

若き日のシェークスピアの恋物語。スランプに悩んでいたシェークスピアは、女性が芝居をすることが禁止されていたこの時代に芝居が好きで男装して役者のオーディション受かった貴族の令嬢と恋に落ち、彼女との悲運な恋を元に"ロミオとジュリエット"を完成させる。16-17世紀エリザベス朝のイングランドを再現したのであろう衣装が豪華絢爛。第71回アカデミー賞で7つ以上のタイトルを受賞した作品。

1998年。John Madden監督。

2009/10/15

Miracle at St. Anna | セントアンナの奇跡

1980年代にニューヨークで善良な市民が起こした動機不明の殺人事件の真相は、第二次世界大戦中のイタリアでの出来事に端を発していた。殺人事件を起こした彼が自宅に隠し持っていたのは、イタリア・フィレンツェのアルノ川に架かるサンタ・トリニータ橋 に作られた四季を表すプリマヴェーラ像の頭部。
時間と大陸をまたぐ事件の真相は、戦時の哀しい出来事の連鎖で血塗られていた。
1944年に実際に起こったナチスドイツ軍による560名におよぶイタリア・セントアンナでの全村人虐殺事件の生き残りの少年とその虐殺の発端となった密告者の男、そしてナチス軍と戦闘中のアフリカンアメリカンで構成されたアメリカ陸軍の第92歩兵師団、通称バッファローソルジャーと呼ばれる4人の男の人生が交差する。

同名小説を映画化したこの作品は、日本語のサイトでは一律に大絶賛されているが、英語サイトでは、反戦映画、黒人差別を描きだした、歴史湾曲など、賛否両論がある。ちょっと調べたが、セントアンナの大虐殺以外はどこまで史実なのか不明。黒人差別も師団長の白人将校の人格以外に特に描かれているわけでもない。描かれているのはただただ哀しい戦時の人間の姿。
2008年。Spike Lee監督。

2009/09/28

Reality Bites | リアリティ・バイツ

世間でいうと社会人数年目くらいの年齢となり、そろそろ自分の力で生きていくという現実-Reality-がきつく噛みつき-Bite-始めたくらいの時期、夢が夢想になり始め、友情、恋愛、社会生活、の様々な局面を必死にもがき生きる90年代のジェネレーションX層の若者の日常を描いた甘くて苦い青春映画。

Ben Stillerの初監督作品。1994年。

2009/09/27

Unforgiven | 許されざる者

自分の生活のために人を殺す。悪を働く者を殺す。善良な市民を殺す。ヒロイズムと非道のグレーな境界を淡々と描く作品。
ある西部の町で、売春婦が客にメッタ切りにされる事件がおこる。だが、町を牛耳る保安官は軽い罪状で犯人を釈放。怒った売春婦は、犯人に賞金をかける。賞金稼ぎで一旗あげようと若い男が、非道の名を轟かせた伝説のカウボーイを説得し賞金稼ぎをしようと目論む。伝説のカウボーイは、守るべきものを見つけリタイアし最愛の妻の忘れ形見を連れて農業を営んでいた。

1992年。Clint Eastwood監督。
日本語Wikipediaによると、「イーストウッドが、師と仰ぐドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げた「最後の西部劇」。」「イーストウッドが劇中で着用したブーツは、30年以上前にイーストウッドが『ローハイド』で実際に着用していた物である。」「イーストウッドはこの映画の脚本を製作の10年以上前から既に買い取っていた。主人公のマニーと同じ年齢になるのを待っていたのである。」とある。本当だとしたら、Clint Eastwoodの並々ならぬ思い入れが伝わってくる。

2009/09/22

マンハッタン自殺未遂常習犯 

やばい。こんなにも難解な本はかつて読んだことがない。草間彌生の芸術に触れ、ひとめぼれで大ファンになり、彼女の精神世界に興味を持ち、小説本も執筆されているということで絶版になっていた彼女の小説デビュー作である本書をAmazon.co.jpにて中古本を定価の2.5倍(!)で購入した。
だいたい章のタイトルからして「第一章 地球は宇宙の大詐欺師の頭領」「第二章 彗星の肛門ひとばんいくら?」「第三章 淋病星雲精液拒否宣言」と続く。
文体と内容も、まさに草間彌生の精神世界に入ってその感性の動きを一緒に追っていくような内容になっていて、私にはついていくのが大変だった。というか途中であきらめて巻末の解説まで飛んでしまった。逆に言うと本当に彼女の精神世界を"感じたい"人にはまさにうってつけの小説(?)である。
本書開きの紹介文には「愛と憎しみ、生と死、SEXというような人間生存の根源的要素に対する強迫観念に導かれた元少女の感性紀行ともいえるだろう。弾みの効いた軽快な文体は、知らぬ間に、我々を、ホモセクシャルな美少年たちがうごめく草間彌生の不思議の国(ワンダーランド)へと誘う(いざなう)のである。」とあるので、まぁきっとそういうことが書いてあるのだろう。でも、自力ではそこまで読解できなかった。。。まぁまた、間をおいてもう一度チャレンジしたい。
草間彌生著。工作舎、1978年。角川書店〈角川文庫〉、1984年。

2009/09/21

MEATBALLS | ミートボール

『Lost in Translation』の主役で出ていたBill Murrayの29歳のときのデビュー作。アメリカ文化特有のサマーキャンプの話。サマーキャンプ=親は子供から解放され、子供はアドベンチャラスな思い出作りができ、キャンプで子供の面倒をみる10代20代の若者(キャンプコンサルタント)も健康的に若いエネルギーを費やすことができる。なんとも健全で合理的なシステム。当初、複数のキャンプコンサルタントを中心とした話にする予定が、Bill Murrayの演技があまりにすばらしいため彼を中心とした話になったとか。(by Amazon.comの書評)。デビュー作でそんな逸話を残すとは。。
1979年。『Ghost Busters』のIvan Reitman監督。

2009/09/20

APPLESEED -EX MACHINA- | アップルシード -エクスマキナ-

士郎正宗氏のSF漫画を原作とした劇場版『APPLESEED』(2004年)の続編。サイボーグ、バイオロイドとかあんまり興味がない上に、アニメもジプリ作品が好みだったりして、はっきり言って『AKIRA』とかこの手のSFアニメって真面目に観たことがなかったけど、実際観てみるとなかなか面白かった。(なかなかとかいうとコア・ファンの方々に怒られると思いますが。)ハリウッドで制作されるような、ハイテク・近未来・対テロ戦闘のような要素で描かれる映画が生身の俳優を使う変わりにアニメーションで描かれている。という感じ。3DCGをセルアニメっぽく処理するという手法で作られているそう。観たあとに本作のことを色々調べてみて、作品世界の背景やキャラクター設定、など映画では語られていない部分も豊富に検討されていてなかなか深い。順番が逆になったけど、前作もみてみたい。
2007年。監督は、メカニックデザイナーの荒牧伸志監督。
プロデューサーは、『Face off』や『M:i:2』のジョン・ウー監督。